高級時計製造の限界に挑んで

7年の歳月をかけて製作した「ラ・ケト・デュ・タン（時の探求）」は、6,293個の部品と、23の複雑機構、そして世界初の時計機構として製作されたオートマトンで構成されています。天球ドームには、メゾンの創業日である1755年9月17日のジュネーブの天空図が描かれ、その内側には、彫刻やダイヤモンドが施されたオートマトンが、リアルタイムの星の位置を指します。この天文時計は、高さ1メートルを超えます。古くから時計製造と結び付いてきたほぼすべての専門分野から、熟練の技を持つ専門家や職人たちが結集し、時を測る行為を驚きに満ちた機械仕掛けのダンスへと昇華させました。

キャリバー2755 QPを搭載した新作「オーヴァーシーズ・ グランドコンプリケーション・オープンフェイス」は、ミニット・リピーター、パーペチュアルカレンダー、トゥールビヨン、パワーリザーブ表示を厚さわずか7.9mmのムーブメントに収め、時計製造技術における快挙を成し遂げました。

「グランド・レディ・キャラ」は、メゾンの精緻な作りと上品さを兼ね備えたハイジュエリーにおいて高い創造性を培ってきた、ジュエリーウォッチとペンダントウォッチの豊かな歴史を映し出しています。2024年に発表したこの「グランド・レディ・キャラ」は、1979年に発表した「カリスタ」を継承する「キャラ」（1980年）のデザインを踏襲し、その名の着想源となった、「最も美しい」を意味するギリシャ語「カリスタ」を讃えています。

ヴァシュロン・コンスタンタンは、「アメリカン 1921」の誕生100周年を記念し、時計製造における専門知識を駆使して、オリジナルモデルを忠実に再現したタイムピースを製作しました。