中国暦の月は太陰暦に基づき、新月の日を月の始まりとします。このため、月の満ち欠けにより、中国暦の1平年は、353日、354日、または355日を含み、1閏年は383日、384日、または385日を含みます。

ヴァシュロン・コンスタンタンの時計師は研究を重ね、年によって変わる中国の新年を正確に示すディスク表示を開発しました。中国にルーツを持つ人々にとって重要な意味を持つこの新年は、1月21日から2月21日の間で変動し、太陰年のはじまりを示します。

ムーンフェイズの下に配された窓表示に、その年の干支を示す動物のシルエットが現れます。

卓越した天文時計であるこの作品は、グレゴリオ暦に基づくパーペチュアルカレンダーが第二の文字盤に表示されます。12時位置に配されたレトログラード表示の日付に加えて、曜日（9時位置のサブダイヤル）と月（3時位置のサブダイヤル）、閏年サイクル（1時位置の窓）の表示が含まれます。

時計の天文学的な要素はカレンダーだけに留まりません。ムーブメントの2つ目の追加機構がある時計の裏面からは、上海から見える星座がリアルタイムで見ることができます。この精度のために、この天空ディスクは1恒星日で1回転します。

12時位置のカウンターには月相と月齢が表示されます。ムーンフェイズは究極の精度を誇り1027年間調整を必要としません。

熟練の時計師によって開発された3軸アーミラリ・トゥールビヨン調速装置は2.5Hz（毎時18,000振動）で作動し、球状ひげゼンマイを採用しています。これにより、複雑機構の動作に高い精度がもたらされました。

時刻表示において、時針（表面の12時位置）は、センター分針と秒針（6時位置のサブダイヤル）と分離させ、この表示を際立てるため、レトログラード表示の秒針が採用されています。この時計のクロノグラフは、ムーブメントの2.5 Hzの振動数が1/5秒単位の精度をもたらし、スプリットセコンド機能を備えます。

時計の裏側には、ワールドタイム表示が配されています。10時位置の表示窓では、グリニッジ子午線からの時差を示す24の異なるタイムゾーンから一つを選べます。その下の9時位置のカウンターは第2時間帯の時・分を12時間表示で示し、11時位置には対応する昼夜表示が置かれています。